この令和の新しい時代に、歴史と伝統のある金沢大学外科が、歴史的な改革といえる臓器別再編を行い、いわゆるナンバー科を廃止しました。附属病院においては消化管外科、肝胆膵・移植外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科の6診療科とし、6診療科は外科診療部として一つにまとまりました。大学院においては消化管外科、肝胆膵・移植外科、心臓血管外科、呼吸器外科の4講座に再編しました。日進月歩する医学・医療の最先端を切り開き、より専門性を高めるのみならず、一人の患者様を臓器専門の視点からだけではなく、群盲 象をなでる、ということのないように外科全体で一個人を診る、治す、癒すシステムを創り上げました。
診療におきましては各診療科での治療方針決定のカンファランスはもちろんのこと、全ての診療科が参加する外科カンファランスも行い、他の専門医から見た意見を交わすことによって、独断に落ち入る危険性を排除し、より安全で専門に特化した治療を提供することを使命としていきます。
医学教育においては、卒前教育から外科教室一丸となって、メスの持ち方や縫合結紮など外科の基礎から低侵襲手術技術の伝承まで、臓器ごとの壁をなくして教育にあたります。
卒後研修においては金沢大学外科研修プログラムをすでに開始しており、外科専門医取得までは全ての診療科をローテーションして研修し、幅広い外科知識、技術を学んでいただきます。その中で専門領域(サブスペシャリティー)を決定していただき、各専門医取得に向けて徹底した研修を行っていただきます。
このように金沢大学外科は大きく生まれ変わりました。
患者様におかれましては外科治療が必要となれば、診療科の壁を排し、外科総力で治療にあたり、信頼と安心を与えることを使命に邁進する金沢大学外科にお任せください。
医学生、研修医にお伝えしたいのは、患者一人一人に対して、基礎知識と最先端技術を盾に、己の技術を矛に、全身全霊をもって癒す外科医を育てることを使命とする金沢大学外科学の仲間となっていただき、互いに北陸の医療と研究に精進する道を選んでいただくことを希望します。
金沢大学外科の講座は消化管外科、肝胆膵・移植外科、心臓血管外科、呼吸器外科の4講座となります。
金沢大学外科のスタッフを診療科別にご紹介します。