肝胆膵・移植外科

手術などの治療法

患者さんに優しい低侵襲手術
(肝臓切除術)

腹腔鏡下肝切除術

 

当科では患者さんに負担の少ない腹腔鏡下肝切除を積極的に行っています。腹腔鏡手術ではカメラ画像を見ながらの手術となり、直接臓器に触れることはできないため、3Dシミュレーション画像や超音波画像を見ながら、3次元構造をイメージしながら、手術を進めます。

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腹腔鏡手術では、肝臓の細い血管や組織がカメラ画像でよく見えるため、丁寧な手技が可能となり、出血量が少なくなります。
最近では、近赤外線を用いた特殊なカメラを用いて、肝腫瘍や血流領域を発光させて認識し、切除する範囲を決定することも行っています。

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また開腹手術と比べ傷も小さくなるため痛みが少なく、早期退院が可能となります. 過去5年間で166件の腹腔鏡下肝切除術を行っています。

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患者さんに優しい低侵襲手術
(膵臓切除術)

従来、大きな開腹創を必要としていた膵切除術ですが、近年では手術の負担を減らして早く回復できる腹腔鏡下手術を積極的に行ています。
現在は、膵嚢胞性腫瘍、神経内分泌腫瘍やその他の良性・低悪性度腫瘍の多くの患者様と、膵臓がんの一部の患者様に対して腹腔鏡下手術を行っています。

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開腹手術後の創部
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腹腔鏡手術後の創部
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腹腔鏡下膵切除術件数の推移

巨大腫瘍や腫瘍栓を伴う肝腫瘍に対する肝切除の取り組み

当科では巨大肝腫瘍や深部の太い血管に腫瘍が浸潤しているような場合でも積極的に手術を行っています。

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肝臓は広範囲に切除すると、残った肝臓が小さくなり、術後に肝不全の危険を伴います。そのような場合, 放射線科と協力し、経皮経肝門脈塞栓術を行うことで肝切除の限界や安全性を高めています。経皮経肝門脈塞栓術は、手術の前に切除する肝臓の門脈を塞栓しておくことで、残る肝臓の体積を増大させる手法です。

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多発する転移性肝がんに対する積極的な肝切除術

肝臓の右葉および左葉に多発する転移性肝がんに対して、腫瘍の根治性や手術の安全性を考慮した上で、積極的に切除を行っています。肝切除後の安全性が担保できれば、1回の手術ですべての肝腫瘍を切除します。

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肝臓の切除範囲が広くなるため、1回の手術では切除が困難な肝腫瘍の場合は、まず1回目の手術で左葉の腫瘍を部分的に切除します。その後、右葉に経皮経肝門脈塞栓術を加えて、左葉の肝臓が再生してから2回目の右葉切除を行い、最終的にすべての腫瘍を切除します(計画的2期切除)。このような場合でも腹腔鏡下肝切除を行うことで、創部が縮小化することに加えて、腹腔内や肝臓周囲の癒着が軽減し、患者さんの負担を減らす取り組みを行っています。

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門脈圧亢進症に対する安全な手術の取り組み

門脈圧亢進症により脾臓が増大し、脾腫を認めることや、異常な側副血行路(シャント)が発達するため、脾臓摘出には術中の出血リスクが伴います。当院では、その出血リスクを軽減するための工夫として、術前に脾臓へ向かう血管(脾動脈)の塞栓術を行うこともあります。また低侵襲手術である腹腔鏡下での脾臓摘出手術の定型化を行い、安全に腹腔鏡下手術を施行しています。当科は日本門脈圧亢進症学会技術認定医(手術療法)を取得した医師が在籍しております。

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